<リネカー>VARの“使い方”に苦言「スクリーンに出すべきだし会話もピッチと映像で聞こえるようにすべき」
2019年10月31日リーグ第10節では、まず25日のサウサンプトン対レスター戦(0-9)でサウサンプトンの元イングランド代表DFライアン・バートランドが一発退場に。翌26日のブライトン対エバートン戦(3-2)では、19歳FWアーロン・コノリーへのファウルでブライトンにPKが与えられた。しかし、この両場面でレフェリーは直接ファウルの瞬間を見てはいなかった。
そして、27日には計3つのPKが生まれたのだが、そのうち2回はノリッジ対マンチェスター・ユナイテッド戦(1-3)でのもの。ところが、このうち1回目のPKについては、いずれのクラブの指揮官も納得のいかない判定だった。
前半25分、ペナルティーアーク付近でパスを受けたユナイテッドFWダニエル・ジェームズは、そのままエリア内に侵入。しかしジェームズは、左からスライディングでブロックを試みた相手DFベン・ゴッドフリーと交差して倒れた。主審のスチュアート・アトウェル氏はその瞬間にはPK判定としなかったのだが、その後にスローインでプレーが止まり、2分遅れでVARがPKの判定を下した。なお、キッカーのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、このPKに失敗している。
「スクリーンに出すべきだし、会話も聞こえるようにするべき」
試合後、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は「BBC」のインタビューで、「1回目のPKには同意できない」とコメント。「VARはサポートするためにあるが、あの1回目のPKのように時間がかかれば、(判断が)クリアではないし、明らかに間違えている。あれほど時間を必要とするならば、PKにするべきではなかったという意味だろう」と述べた。また、ノリッジのダニエル・ファルケ監督も、「あれが大きなミスだったことは、かなり明確。ダニエル・ジェームズが転んでDFの上に倒れたんだ。レフェリーが正しかった。我々はみんな人間(で間違うこともある)。しかし、それを覆したいのであれば間違いを100%確信しなければならない」と納得のいかない様子だった。
この騒動に、レスターなどで活躍した元ウェールズ代表MFロビー・サベージ氏は英ラジオ「BBCラジオ5ライブ」で、「レフェリーが判定を変えるハードルが、以前は非常に高かったのに、今は低すぎる」との見解を示しており、「BBC」の人気記者であるロバート・ペストン氏がツイッター上でリネカー氏に対し、「VARで確認されたシーンをスタジアムのスクリーンで映すべきだ。どう思う?」と問いかけると、リネカー氏はこう答えた。
「スクリーンに出すべきだし、VARとレフェリーの会話もピッチと映像で聞こえるようにするべき。現状は無秩序で、サッカーを壊している。再考が必要だ」
賛否両論を呼ぶVAR。肯定的な意見もあるが、その使い方に関しては人々に受け入れられるよう、今一度見直したほうがいいのかもしれない。
10/31(木) 8:40 フットボールゾーン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191031-00226338-soccermzw-socc
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Source: samuraigoal
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