元日本代表主将のホンネ炸裂トーク、Jリーグ日程は“酷暑”なのに「春―秋制」のままでいいのか?
2019年8月9日秋田商高から三菱サッカー部に入り、1974年開催の日本リーグでデビューを果たした。当時は春に開幕―秋に閉幕する<春―秋制>だった。
Jリーグの日程も同じだが、そもそも欧州各国リーグのスタンダードは8、9月に開幕して翌春閉幕の<秋―春制>だ。
今夏、FC東京MF久保のレアル・マドリード入り、鹿島MF安部のバルセロナ入りに触発されるようにトータルで10人を超えるJリーガーが欧州へ旅立った。
引き取り手の欧州クラブ、移籍を果たしたJリーガーともに来季リーグの準備期間中の移籍である。タイミングは問題ない。しかし所属元のJ各クラブにしてみたら迷惑千万な話である。春にシーズンが開幕し、チームの主軸として活躍していた選手を<シーズン半ばに奪われてしまう>ことになるからである。
鹿島を例に挙げてみたい。MF安部に続いてDF安西、FW鈴木が7~8月に欧州移籍を決断した。相次ぐ主力の流出である。戦力大幅低下は明らか。そこで選手補強となるわけだが、他クラブの主軸選手が移籍マーケットに出回ることは少ないし、戦力ダウンの状況でリーグ後半戦に臨むことになる。これまで欧州からオファーが届いた選手に対して、Jクラブ上層部は「今の時期に抜けられては困る」という“もっともな理由”で拒否した例は、それこそゴマンとあるはずである。
日本で秋―春制を導入した場合、どうしても東北、北海道、日本海側の「冬季の積雪量」という問題が出てくる。寒さという面では、冬の欧州も凍てつくような状況でプレーしていることが少なくないが、日本のように積雪に悩まされることは多くない。秋田と青森で高校サッカー部の監督をやらせていただいたことがあるが、積雪量は本当に大きな悩みだった。
しかしながら、このまま現行の「春―秋制」でいいのか?
ここ数年来の夏場の酷暑を思うと、7月、8月は好パフォーマンスは期待できず、低調な試合によってJリーグ離れを招く恐れはないか? 欧州の「秋―春制」にすべきでは! 寝苦しい夜にツラツラ考えてみた。サッカー界全体で考えたい――。
日刊ゲンダイ:19/08/09 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/260013
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Source: samuraigoal
元日本代表主将のホンネ炸裂トーク、Jリーグ日程は“酷暑”なのに「春―秋制」のままでいいのか?