【 女子W杯 】なでしこジャパン監督はなぜ3年連続得点王と川澄、永里ら一部ベテランを外したのか?
2019年5月11日来月7日からフランスで開催される第8回FIFA・女子ワールドカップに臨む、日本女子代表なでしこジャパンのメンバー23人が10日、日本サッカー協会から発表された。
初めてワールドカップに臨む選手が17人を数え、そのうち8人の国際Aマッチ出場数がひと桁。 前回のカナダ大会では、世界を制した2011年ドイツ大会のメンバーが17人も占めていたが、今回は大幅に刷新され、大会開幕時の平均年齢も27.74歳から24歳へ若返った。
前回大会までチームをけん引してきた33歳のMF川澄奈穂美(スカイ・ブルーFC)、31歳の永里優季(シカゴ・レッドスターズ)のベテラン勢に加えて、
なでしこリーグで3年連続得点王を獲得中で、昨シーズンはMVPとの2冠にも輝いた25歳のFW田中美南(日テレ・ベレーザ)も選外となった。
その理由を、都内で記者会見に臨んだ高倉麻子監督(51)は選手たちの反骨力に凝縮させた。
「さまざまな選手たちを、力が足りないという状況であっても積極的に試合で起用してきました。そのなかで必ず壁にぶつかり、上手くいかないことも起きましたが、
そのたびに考え、所属クラブで工夫と努力を重ねて、次に会ったときには修正してきた選手たちが残ったのかな、と。選手たちのはね返りの強さを、常に注目して見てきました」
約8年3ヵ月の長期政権を築き、なでしこジャパンをワールドカップ優勝と準優勝、ロンドン五輪銀メダルに導いた佐々木則夫前監督(60)から、高倉監督がバトンを引き継いだのが2016年4月。 固定化されたメンバーのもとで伸びしろがなくなり、リオ五輪出場を逃したチームの世代交代を、日本では初めてとなる女性監督は大胆かつ繊細に推し進めてきた。
高倉監督が評価されたのは、年代別代表を率いた際に見せた手腕と結果となる。
2014年のFIFA・U-17ワールドカップで日本を初優勝に導き、2015年のAFC・U-19アジア選手権制覇をへて、2016年のFIFA・U-20ワールドカップでは銅メダルを獲得した。
なでしこジャパンを率いてからは、かつて指導した若手を積極的に登用。既存の選手と切磋琢磨させてきた結果、5年前の世界一メンバーからDF市瀬菜々(マイナビベガルタ仙台レディース)、
DF宮川麻都、MF長谷川唯、FW小林里歌子(ともに日テレ)、DF南萌華(浦和レッズレディース)、MF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)の6人がフランス行きの切符を手にした。
特に南と宮川は、昨秋のFIFA・U-20ワールドカップでも優勝を経験。このときのチームからは19歳の植木理子、18歳の遠藤純(ともに日テレ)もFW陣のなかに食い込んできた。
つまり、2011年の優勝メンバーだったMF坂口夢穂(日テレ)、DF鮫島彩、FW岩渕真奈(ともにINAC)、DF宇津木瑠美(シアトル・レインFC)、DF熊谷紗希(オリンピック・リヨン)を含めて、
フランスに臨む23人のなかで13人が世界制覇を経験していることになる。
「私はずっと育成に関わってきましたけど、素晴らしい若手はたくさんいます。いままで輝かしい成績を収めた選手たちと若手を融合させて、新しいなでしこジャパンを作っていきたい」
就任時にこんな所信を表明した高倉監督は、まさに青写真通りにチームを作ってきたことになる。
たとえば身長167cm、体重55kgとサイズがある、JFAアカデミー福島を卒団したばかりの遠藤への評価を介して、経験の浅い若手たちへのエールにも聞こえる言葉を会見で発している。
「左利きで突破からシュートにいく形は素晴らしいものをもっていますし、体も大きく、当たり負けしない強さとスピードもある。若手選手には大会中に何かのきっかけで大きく伸びて、爆発的な力を発揮してくれる可能性もあるので、大きく期待しています」
長く日本の課題とされてきた世代交代が推し進められてきた間に、世界の女子サッカー界は劇的に変わっている。なでしこジャパンのワールドカップ制覇とともに、特にヨーロッパ勢が女子代表の強化に注力。
日本よりも恵まれた身体能力に、細かいパスワークを融合させてきた。
5/11(土) 5:01配信 THE PAGES
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190511-00010000-wordleafs-socc
もうずっと使ってないのに何で今更www
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Source: SAMURAI Footballers
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