海外組と国内組の平成の日本代表ベスト11・・・中盤は本田圭佑がトップ下」
2019年4月27日 平成の時代も残りわずかとなったが、この30年余りで日本サッカー界は大きな進化を遂げてきた。とりわけ日本代表は苦難の道のりを経てワールドカップ初出場を果たし、3度のベスト16進出を実現するなど劇的な変貌を見せている。そんな平成の時代を振り返ると、日本代表に欠かせない11人はいかなる構成になるのか。昭和の時代から日本サッカーの浮き沈みを記者として見守ってきた識者に、「平成の日本代表ベスト11」を選んでもらった。
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海外組、国内組という振り分けがされたのは01年からだった。中田英寿が切り開いた海外への道に川口能活、小野伸二、稲本潤一、高原直泰らが続き、複数の選手が日本代表の中心になったからだ。さらにジーコが日本代表監督になり、チーム編成において海外組を重視、国内組に対する対応の違いが鮮明になり、両者は明確に線引きされていった。令和の時代には、海外組が代表の多くを占め、こうした見方がなくなるかもしれない。
平成最後の今、その海外組と国内組を分けて、ふたつの日本代表を編成してみたいと思う。
最強海外組の2トップだが、岡崎慎司は南アフリカW杯予選から、大迫勇也はブラジルW杯予選から最近までの代表での実績、クラブでの貢献度で海外組のFWとしては郡を抜いている。とりわけ大迫は今や戦術・大迫になるほど代表に欠かせない選手になっており、次のカタールW杯でも中心となるエースになった。
中盤は、ジーコが監督就任初戦のジャマイカ戦で試したボックス型の「黄金の中盤」(中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一)を意識して、新・黄金の中盤(ダイヤモンド型)を組んでみた。本田圭佑は、彼自身が一番好きなトップ下で活かす。南アフリカW杯で代表のエースの座を掴み、ACミランの10番にたどりついたストーリーは、インテルの長友佑都、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司と並び、衝撃的だった。
その後方に、天才的な攻撃センスと卓越した技術の小野伸二と前への推進力がある中田英寿。中田はドイツW杯ではボランチだったが、凄さを見せたのはフランスW杯と日韓W杯でのポジション(トップ下)だった。小野と中田は本田と入れ替わってプレーができるので、この3人のハーモニーが最大の魅力だ。
中盤の底には長谷部誠。稲本潤一も実績的にも能力的にも十分にやれるが、W杯3大会連続でキャプテンを任された長谷部に対する各監督からの信頼は非常に高く、そのキャプテンーは代表にとって不可欠なものだった。
左サイドバックの長友も北京五輪からの代表経験、さらに名門インテルで活躍し、今なおガラタサライでプレーする実績は、サイドバックとして他の追随を許さない。吉田麻也もセンターバックとして3年間オランダで、7年間プレミアのサウサンプトンでプレーしている実績は海外組ディフェンスのキャリアとしては最高。冨安はまだ若いがアジアカップで見せたポテンシャルの高さを評価した。右サイドバックはシャルケでプレーし、鹿島に戻った内田篤人がいるが、フランスで個人対応力を磨き、屈強な外国人選手に負けない強さを身に付けた酒井宏樹を推す。
GKは、身長の低さなどを指摘されたが、GKとして最初に海を渡ったパイオニアは川口能活。98年フランスW杯、ドイツW杯と2大会レギュラーで、南アフリカW杯まで4大会連続でメンバー入りしたのは偉業だ。
それを指揮するのがハビエル・アギーレ。短命政権だったが、多様な戦術を持ち、選手のマネジメントに優れ、今後に可能性が感じられた。個人的にはオシム監督同様に彼の作り上げた日本代表を見てみたかった。
サッカーダイジェスト4/25(木) 6:00
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190425-00057671-sdigestw-socc&p=2
まず、GKは楢崎正剛が実績、経験ともに最強の国内組GKだ。
最終ラインは3バックにしたが、闘莉王は人への当たり、空中戦とも抜群の強さを誇る。中澤祐二も無類の空中戦の強さを誇り、このふたりがいなかったらクロスから容易に失点を喫し、南アフリカW杯ベスト16を達成できなかっただろう。この屈強なふたりを使い、ラインを操作するのが田中誠。誰に対しても厳しいことが言えるリーダー的な素質があり、気の利いた守備ができる選手。
左のウィングバックは本山雅志。ナイジェリアワールドユース(現U-20W杯)で見せたキレキレのドリブルを越える選手を日本でまだ見たことがない。アフリカで一番地元ファンを沸かせたのは彼だった。守備には目をつぶり、攻撃重視で左肩上がりのポジションを取る。右ウィングバックの駒野友一はキックの精度が高く、プレースキックの名手でもある。また、スピードがあり、豊富な運動量でスペースをカバーしてくれるので本山とのバランスを取るのにはうってつけだ。
中盤のアンカーは、今野泰幸か明神智和。ただ、攻撃力にも優れた今野が1歩リード。インサイドサイドハーフには遠藤保仁と澤登正朗。遠藤はオシム監督時にトップ下を任され、攻撃的なポジションの時にいた時、意外性と恐さがあった。南アフリカW杯ではインサイドハーフで攻撃力をいかんなく発揮しており、ピッチ上の監督としても必要だ。澤登は清水の経営危機を乗り越え、その後の黄金期を支えたエース。万能型で遠藤や中村憲剛とうまく絡めるだろう。トップ下の中村は視野が広く、技術が高い。澤登、遠藤とともに流動的に動けるタイプなので、サッカーIQが高いこの3人の崩しを見てみたい。
1トップは、中山雅史。
Jリーグ年間最多得点記録(36点)を持ち、4試合連続のハットトリックの記録を持つ中山はオバケFWだ。特に調子に乗った時の誰にも止められない感は、中山しか醸し出すことができなかった独特の空気感だった。
この国内組を指揮するのは、イビチャ・オシム監督。選手を既存のポジションではなく、オシム監督が考えるポジションに置き、日本らしさを追求した。そのチーム作りが最大の魅力であり、その仕事をW杯まで見届けたかった。
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1556335224
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Source: SAMURAI Footballers
海外組と国内組の平成の日本代表ベスト11・・・中盤は本田圭佑がトップ下」